
画像出典:The Staple
2026年10月22日、フィリピン大学ロスバニョス校(UPLB)の性的少数者学生団体「UPLBババイラン」は、キャンパスを象徴する記念彫像「オブレ―ション(献身の像)」の周囲に巨大なレインボーフラッグを掲揚し、2026年度キャンパス・プライド月間の開幕を告げた。「虹の一部」を意味するタガログ語のスローガンを掲げ、多様性と包摂の理念を広く大学コミュニティに訴えかけた。
学生新聞『ザ・ステープル』の報道によると、このフラッグ展示は当事者の豊かな創造性を表現するとともに、2008年に大学独自のプライド月間が始まって以来続く学生主導の権利獲得運動の歩みを象徴している。建学の精神を体現する像を彩ることで、キャンパス内の差別解消やジェンダー平等に向けた継続的な意志を表明した。
今年度の行事は、健康福祉と学術対話を融合させた多角的な構成となっている。10月14日から15日にかけては生殖保健の啓発を目的とした避妊具の無償配布ブースが設置されたほか、10月21日には「クィア・トークス」と題した学習討論会が開催された。さらに旗が掲揚された22日の夜には人文科学棟の階段で文化祭が行われ、学生による音楽や詩の朗読が披露された。
分析によれば、東南アジア有数の高等教育機関において学生が主体となってプライド行事を継続していることは、地域社会の意識改革を促す重要な原動力と受け止められている。伝統的な宗教観が根強く残るフィリピン社会において、大学キャンパスは人権教育と保健衛生の知見を普及させる拠点としての役割を果たしており、若者による創造的な実践が包摂的な未来を拓く一歩となっている。
アジア編集部:キム・ミンジュン
