日本の小規模店舗が並ぶ商店街

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2026年10月、一般社団法人東京都中小企業診断士協会のダイバーシティ研究会および情報サイトのプライド・ジャパンは、職場における性的少数者のカミングアウト状況に関する実態調査の結果を公表した。2026年の東京プライドの会場で実施されたこの調査により、従業員300人以下の中小企業に勤務する当事者が職場で自身の性的指向や性自認を公表している割合は、大企業に勤務する当事者の3倍以上に上ることが明らかになった。

本調査は2026年6月6日と7日の両日、東京プライドの来場者を対象に実施され、当事者90人を含む計138人から有効回答を得た。集計結果によると、従業員300人以下の中小企業で働く当事者のうち、職場で自身のセクシュアリティを公表していると答えた人は52.6%に達した。一方、従業員301人以上の大企業ではわずか17.2%にとどまった。興味深いことに、勤務先が性的少数者に関する施策に積極的に取り組んでいると回答した割合は大企業で25.0%であったのに対し、中小企業では7.1%に過ぎず、制度の有無と実際の公表率の間に逆転現象が見られた。

また、職場における理解不足が離職や転職の判断に与えた影響を尋ねた質問では、当事者の21.0%が実際に退職や転職を経験したと回答し、さらに17.7%が真剣に退職を検討したことがあると答えた。調査を実施した同研究会は、今回のデータは東京プライドの参加者を対象としたものであり、日本全国の当事者全体を代表する標本ではないため、社会全体にそのまま一般化することはできない参考値であると注意を促している。

分析によれば、今回の調査結果は日本の職場における多様性推進のあり方に重要な一石を投じるものとみられている。大企業を中心に社内規定の整備や啓発活動が形式的に進められているものの、組織の階層構造や同調圧力への懸念から、現場の従業員が安心して自己を開示できる環境には至っていない実態が浮き彫りとなった。制度の導入にとどまらず、中小企業のような顔の見える関係性の中で日常的な心理的安全性をいかに確保するかが、人材の定着と真の包摂を実現する上での今後の課題として指摘されている。

アジア編集部:キム・ミンジュン