
画像出典 : Peter Tatchell
2026年10月、西アフリカのセネガルで夏季ユースオリンピック競技大会が開催されるのを前に、英国の著名な人権活動家であるピーター・タッチェル氏と法学専門メディアのジュリストは共同で声明を発し、国際オリンピック委員会に対して性的少数者の選手および観客の安全を確実に保護するよう強く求めた。
アフリカ大陸で史上初の五輪関連大会となるダカール大会の開幕が迫る中、開催国における人権状況に国際社会の関心が集まっている。タッチェル氏およびアフリカの当事者支援団体は、セネガル国内において性的少数者を標的とした警察の摘発や逮捕、暴力行為が激化していると指摘し、世界中から集まる若きアスリートや観戦客が深刻な危険にさらされる恐れがあると警鐘を鳴らした。
さらにタッチェル氏は、世界60カ国以上において代表選手の選考過程で性的少数者に対する事実上の排除が行われている現状を厳しく批判した。性的指向や性自認を理由に選手をユース五輪代表から除外する慣行は、いかなる差別も禁じるオリンピック憲章の根本原則に対する明確な違反であると主張し、過去に人種や宗教に基づく差別を行った国々が科された措置と同様に、規定に違反する参加国に対して厳格な制裁を科すべきだと訴えた。
分析によれば、今回の要請は国際スポーツ大会の地域拡大と普遍的な人権基準の適用をめぐる構造的な課題を浮き彫りにする動きとみられている。セネガルの現行刑法では同性間の性行為に対して最高5年の禁錮刑が定められており、大会が掲げる多様性と包摂の理念との間に大きな隔たりが存在する。国際スポーツ統括組織が開催国の法制度と憲章の理念の狭間でいかに実効性のある保護措置を講じるかが、今後の国際大会運営における重大な試金石となる。
アフリカ編集部:イマニ・マケナ
