屋外でレインボーフラッグを掲げる人

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10月2日、スペインのアラゴン自治州政府は州官報で2026年の補助金募集要項を公表した。これまで16万1000ユーロが計上されていたLGBT支援枠は全面的に廃止され、51万6000ユーロの全額が障害者向け事業に振り向けられた。極右政党Voxが連立与党として参加する自治州で、性的少数者に対するまた一つの制度的後退とみられている。

新要項は、Vox所属のアレハンドロ・ノラスコ(Alejandro Nolasco)が率いる規制緩和・社会福祉・家庭局が署名した。前回は総額61万1000ユーロを、バリアフリー、LGBT支援(16万1000ユーロ、9万5000と6万6000の2項目)、その他の多様性事業の3方向に配分していた。新要項では総額を51万6000ユーロに圧縮(15.5%減)し、障害者関連事業のみを残した。協会によると、廃止された資金は対面相談拠点、同伴支援や権利情報、専門家・社会団体向けの啓発活動などに使われ、2025年には4事業を支えたという。

アラゴンのLGBT+協会SOMOSは「性・家族・ジェンダーの多様性に対する制度的約束の深刻な後退だ」とし、反差別事業に不確実性をもたらすと警告した。社会労働党(PSOE)の州議会議員モニカ・イグレシアス(Mónica Iglesias)は10月14日に公然と非難し、「差別が消えたのではない、消えたのは専用資金だ」と指摘した。大赦国際スペイン支部もSNSで発信し、当局に必要な資源の確保を求めて「一歩も退かない」と表明した。一方、Voxの州議会議員ダビド・アランズ(David Arranz)は新要項を擁護し、「性的指向は特定の集団に公的補助金をばらまく理由にならない」と主張、「LGBTの人々をいかなる障害の枠にも入れるとは考えていない」と強調した。

分析者は、保守系国民党(州首相ホルヘ・アスコン、Jorge Azcón)とVoxの連立が統治するアラゴンで、性的少数者をめぐるまた一つの転換点だと指摘する。2025年初頭、Voxは7つの州議会で反LGTBIQ+の提案を仕掛け、うち6州では州のLGBT法とトランス法の廃止を要求した。マドリードとバレンシアでは、国民党州政府がLGBT法制の縮小を試みたが、中央政府の憲法裁判所への提訴で一部が阻止された。同じ週、アストゥリアス州は州LGBT法を可決。一方、カスティーリャ・イ・レオン州は3月の選挙後に国民党とVoxが連立を組み立法が停滞し、関連法制のない唯一の自治州となった。

ヨーロッパ編集部:ルーカス・バッカー

情報源:アラゴン州官報、Vox、アラゴン社会労働党、ハフポスト・スペイン版、エル・パイスおよび公開報道(情報提供:大赦国際スペイン支部)

参考リンク:

https://www.huffingtonpost.es/politica/denuncian-vox-eliminado-ayudas-especificas-personas-lgtbi-familias-aragon-f202610.html

https://www.voxespana.es/aragon/arranz-no-consideramos-que-las-personas-lgtbi-esten-dentro-de-ninguna-discapacidad-20261014?provincia=huesca-teruel-zaragoza

https://aragonpsoe.es/blog/2026/10/14/el-psoe-denuncia-que-el-gobierno-de-azcon-elimina-las-ayudas-a-proyectos-de-sensibilizacion-prevencion-y-apoyo-frente-a-la-discriminacion-por-orientacion-sexual-o-identidad-de-genero/

https://revistarainbow.com/ayudas-lgtbi-aragon-vox-elimina/

https://elfolio.es/vox-elimina-ayudas-lgtbi-en-aragon/

https://elpais.com/sociedad/lgtb/2026-10-14/asturias-aprueba-su-ley-lgtbi-y-deja-a-castilla-y-leon-como-la-unica-region-sin-normativa-para-el-colectivo.html