
9月29日、SVリーグ男子・サントリーサンバーズ大阪に所属する高橋塁(26)が自身のSNSに「ご報告」と題した文書を投稿し、ゲイであることを公表した。モノクロの自身の写真とともに「理由や背景は違っても、自分自身を受け入れられずに悩んでいる方にとって、僕が自分自身と向き合い、自分の言葉で伝えることが、少しでも何かのきっかけになれば嬉しく思います」とつづり、同じように悩む人々へのエールを送った。京都府出身、身長186cmのアウトサイドヒッターである高橋は東山高、日本大を経て2022年にサントリーへ加入し、背番号21として2026-27シーズンの契約も更新している。弟は25歳の日本代表エース・高橋藍であり、約2年間サントリーで兄弟そろってプレーした。高橋は文書の中で「僕は幼き頃から、自分自身のある一面について向き合うことを恐れ、悩み、自分自身を否定していました。それは、僕がゲイであり、セクシュアルマイノリティの一人であるということです」と告白。一方で「約2年間、弟の高橋藍と同じチームで過ごしたことが僕にとって何よりも大きく、藍と話したことをきっかけに、初めて自分自身を認めることができました」と明かし、「自分の気持ちを言語化することで心を整理することができ、少しずつ『ありのままの自分でいい』と思えるようになりました」と振り返った。藍をはじめ家族やチームメート、スタッフ、関係者への感謝を記すとともに、「これからも、バレーボールに尽力し、様々な場面で自身の成長のために頑張っていくことに変わりはありません」と競技への変わらぬ情熱を強調した。日本では現役のプロスポーツ選手が性的マイノリティであることを公表する例は依然として極めて少なく、男子団体競技では特に稀だ。2019年に女子サッカーの下山田志帆がゲイを公表し、横山久美がトランスジェンダー男性としてカミングアウト、2021年6月には日本オリンピック委員会がトランスジェンダーの元フェンシング選手・杉山文野を理事に任命した。高橋の投稿は公開当日の正午までに1000万回以上の表示と14万件超の「いいね」を獲得し、「カミングアウトの有無にかかわらず、塁くんが塁くんであることになんら変わりはない」といった圧倒的な賛同と応援の声が寄せられ、チームの練習拠点がある大阪府箕面市の市長からも応援メッセージが送られた。高橋は「これからも、高橋塁らしく、バレーボールを通じて成長していきたい」と結んでいる。
