
オーストラリアで8月11日に実施された2026年国勢調査では、性的指向と性別に関する質問が初めて盛り込まれた。対象は16歳以上で、両方の質問に「回答しない」という選択肢が設けられている。

性的指向については、ストレート、ゲイまたはレズビアン、バイセクシュアルのほか、別の表現を自由記入できる。分からない場合や回答を希望しない場合の選択肢も用意された。性別については、男性、女性、ノンバイナリー、その他の表現などから回答できる。
豪州統計局は、出生時に記録された性別と現在の性別を組み合わせて収集することで、トランスジェンダーやジェンダー多様な人々に関する統計の精度向上につながるとしている。質問項目は公的な意見聴取や専門家との協議、試験調査を経て策定された。

性的指向と性別を国勢調査に含めるかをめぐっては、これまで議論が続いてきた。2024年の国勢調査への導入も検討されたが見送られ、その後、豪州政府が2026年の新たな調査項目として導入する方針を決定した。
国勢調査のデータは政府の政策立案や公共サービスの計画に利用されている。統計局は、新たなデータが医療や社会サービスの計画、国内各地域におけるLGBTQ+人口の把握に役立つとしている。
2026年国勢調査の結果は2027年6月から3段階で公表される予定で、性的指向と性別に関する新たな統計も順次公開される。
