
9月15日、トルコ・イスタンブールのチャグラヤン裁判所前で、LGBTQ+の権利をめぐる抗議活動が行われた。参加者は、LGBTQ+団体や個人を対象とした一連の捜査で拘束された活動家の釈放を求めた。警察は現場を包囲し、参加者を拘束した。トルコ人権財団によると、イスタンブールでは少なくとも106人が拘束された。
抗議活動は、9月13日に始まった大規模な捜査の後に行われた。当局は複数のLGBTQ+団体や個人を対象に、団体事務所などを捜索し、関連する一部のウェブサイトへのアクセスも制限した。アクン・ギュルレク司法相は、「私の家族は安全」と名付けた作戦について、162人の容疑者、9団体、13の企業が対象になっていると説明した。

政府側は、今回の措置について子ども、家族制度、公共秩序の保護を目的としていると説明している。ロイターによると、捜査は複数の州にまたがり、一部の対象者は裁判所によって勾留された。「162人」という数字は捜査対象となった人数であり、拘束者数そのものを示すものではない。拘束・勾留の人数は地域や手続きの段階によって異なっている。
裁判所前では、参加者がLGBTQ+の権利を支持するプラカードを掲げ、先に拘束された人々の釈放を求めた。警察が介入して抗議活動を解散させた。トルコ人権財団は、一部の弁護士が一時的に拘束者との面会を認められなかったことや、取り調べ中の不適切な扱いをめぐる訴えが記録されたことを報告している。

欧州評議会の人権コミッショナー、マイケル・オフラハティ氏も、捜索、拘束、オンライン上の制限について懸念を表明した。同氏は、「家族の価値」や「子どもの保護」への言及だけでは人権を制限する法的根拠にならないと指摘し、人権活動や市民社会活動を理由に拘束された人々の釈放を求めた。
今回の対応は、報道活動にも影響している。ジャーナリスト保護委員会によると、イスタンブールの抗議を取材していた記者2人も拘束され、1人はその後釈放されたが、もう1人は拘束が続いた。トルコ人権財団も、現場の記者が警察によって排除され、取材活動を妨げられたと報告している。

今回の抗議は、トルコで続いてきたLGBTQ+をめぐる公共空間の規制とも重なる。原資料によると、イスタンブール・プライドは2015年以降、開催が禁止され、その後も関連する集会が繰り返し解散させられてきた。今年夏には、LGBTQ+をテーマとするクルーズ船がトルコへの寄港を認められなかった事例もある。
現在も捜査と司法手続きが続いている。今後は、検察による捜査、裁判所の判断、関連団体や個人に対する追加措置が焦点となる。
